2012年4月5日
エスパー小林の不動産ばなし(5) 港区の首吊りの木
これは、何年か前のムー誌面でも紹介されたお話です。その時の内容に、後日談が加わっておりますので、あらためて紹介させて頂きます。
10年くらい前の話です。小林さんのもとに相談に来られたのは、ご主人が若くして起業し、大成功を収めた30代半ばとおぼしき社長夫人でした。仮にこの女性をAさんとしましょう。それまではご夫婦で都内のマンションに住んでいたのですが、港区の誰もが羨む高級住宅街で、土地付き一戸建てのご自宅を探していたようです。ご主人は仕事漬けだったので、専らご自宅探しはAさんに一任されていました。
このAさん、ある不動産屋さんから、今回のこの物件を紹介されました。価格はリーズナブル、土地の形も良い、建物も立派と、条件面では非の打ち所がない優良物件でしたが、Aさんは、どうしても何か気になるところがあって、知人の伝手を使って、小林さんのところに、相談に来られたのでした。
「すみません。いま自宅を探しておりまして、とても気になる物件があるんです。その物件が大丈夫かどうか、アドバイスを頂きたいのです。」
「大丈夫かどうかですか?何か気になることでもあったのですか?」
「はい。条件面は全く問題ないのですが、物件を内見した時に、とても嫌な感じを受けたんです。」
「嫌な感じとは?」
「ええ、なんと申しますか、入った瞬間にゾワッとするものを感じたんです。背筋に悪寒が走ったとでもいうのでしょうか?何だか普通じゃない気がしたんです。」
そんな嫌な感じを受けた物件なら、諦めるのが普通ですが、余程、それ以外の条件面が良かったのでしょう。どうしても気になって、小林さんにご相談という流れです。
早速、小林さんの霊視が始まります。
「今も残っているかどうかは分かりませんが、ちょっと嫌な木が見えますね、あと嫌な石も。その石にのって踏み台にして、その木に縄をかけて首を吊っている様子がみえます。これは江戸時代ですかね?貧農の男性です。生活苦が理由なんですかね?首を吊っている男性の様子がはっきり見えるんですが、、、」
ここまで言うと、Aさんがおもむろに
「当たってます。」
何が当たっているの?と不思議に思っている小林さんに対して、Aさんが「よくよく調べてみると・・・」と重い口を開いて話を始めました。
実はその物件の隣家で、ご主人が首を吊って自殺していたのだそうです。この自殺をした方は、著名人だったので、TVや週刊誌でも大々的に報道されたのだとか。一般的には、視力の喪失を理由に、世を儚んでの自殺と報道されたようですが、色々聞いてみると、どうも、そのご夫人が精神的に病んでおられたようで、その看病疲れを苦に、視力の問題も重なって、発作的な自殺という見方もあったようです。
結局、小林さんのアドバイスもあって、Aさんは、この物件を諦めたのでした。
ここで話は終わりません。
その1~2年後に、また小林さんを訪ねてくる女性がいました。仮にこの女性をBさんとしましょう。金銭的に裕福だったBさんも、前述のAさんと同じく、マンションから戸建てへの転居を検討していたところでした。
そんな中で、ある不動産業者から、お値打ち物件として勧められたのが、全くの偶然ですが、この物件だったのです。これまたAさんと同じく、何かしらの違和感を感じて、小林さんのところに相談にやってきたBさんでしたが、大きく違ったのは、小林さんの霊視の内容でした。
「今も残っているかどうかは分かりませんが、ちょっと嫌な木が見えますね、あと嫌な石も。その石にのって踏み台にして、その木に縄をかけて首を吊っている様子がみえます。これは江戸時代ですかね?貧農の女性です。生活苦が理由なんですかね?首を吊っている女性の様子がはっきり見えるんですが、、、」
ここまできて小林さんに違和感が。
「あれっ、同じようなシチュエーションがあった気がするんだが、、、」
小林さんは、相談案件に関する詳細な情報は、相談内容が終わった後は、殆ど全て忘れてしまうそうです。でも今回は、少し前にみたのと全く同物件ということで、記憶に残っていました。けれども、今度は男性ではなく、女性が首を吊っている状況がみえてきます。小林さん自身が、不思議に思っていると、Bさんからこんな発言が、、、
「実は、隣家で奥さんが首を吊って自殺をしたんだそうです。」
隣家には後日談があったのです。ご主人の自殺を苦にした奥さんは、突然行方をくらましてしまったそうです。その後、数ヶ月が過ぎて、親族が空き家になっている筈の隣家に足を踏み入れたところ、ご主人が首を吊った場所と、全く同じ場所で、奥さんも首を吊っていたんだそうです。
結局、Bさんも、この物件を諦めたのですが、後日、小林さんが太鼓判を押した物件を購入されたようで、大変感謝されたのだそうです。
それにしても、Aさんも、Bさんも、何かしら感じるところがあって、小林さんのところに相談をしたからよかったものの、そんな感度のない小生のような一般人は、一体どうすればいいんだろう。。。そんなことを考え始めるキッカケとなった小林さんのお話でした。
WEBサイト「夢源樹」店主 生年、性別不明。 サイト名「夢源樹」の由来は、「夢の源となる樹」です。この樹が、どんな花を咲かせるのか、どんな実をつけるのか、是非、本サイトが、皆様にとっての「夢の源となる樹」となれば幸いです。