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diary

2021年6月11日

はらから蔵王塾へ

2021年4月から佐伯康人さんの自然栽培イベントを開催することになり
今まで自分の人生の中で接点のなかった
「福祉」・「障がい者」というものに接する機会がぐっと増えたことによって
考えさせられることがいくつかあるのですが
そのひとつが「働く」ということ。

先日、蔵王にある「はらから蔵王塾」に行ってきました。
そこでまず塾長の小熊さんがお話してくださったこと
いただいたパンフレットに書かれていたこと
それが「働く」ということについて。

佐伯さんの自然栽培イベントの開催場所である埼玉福興株式会社
群馬にある菜の花さんの方々のお話を聞いていても
「障がい者の方が自立できること」
「障がい者の方々が暮らしていける賃金を稼げること」
をとても大切にされていました。

今まで、障害のある人たちは、守る存在であり
生活に必要なお金は国から支給される
それがいいことだと思っていたのですが
お話を聞いていると、どうやらそうではない
そうじゃないのではなかろうか
という考えに移行してくるようになりました。

「仕事に行きたくない」
「仕事をせずに不労所得で楽にいきたい」
などと思う人がたくさんいますが
それってどうなのだろう。

仕事、働くということを
ただ、生活に必要なお金を得るための手段
という思考回路しか持ち得ていないから
そういった安易な考えになるのではなかろうか。
と、思うのです。

国語辞典で調べてみると
「働く」
仕事をする。労働する。特に、職業として、あるいは生計を維持するために、一定の職に就く。

「仕事」
生計を立てる手段として従事する事柄。職業。
何かを作り出す、または、成し遂げるための行動。

仕事が生計をたてていくための手段であることは、もちろんですが
それだけなのでしょうか?

わたしたちにとってはごく自然で当たり前であることが
そうではない障がい者の方たちにしたら
憧れてやまないこと。

「仕事をしたい」
「働きたい」
「自立をしたい」

を叶えるために、実現するために
仕事や雇用を生みだしている人たちの姿を目の当りにすると
いわゆる健常者といわれる人たちが

「仕事をしたくない」
「働きたくない」
「自立をしたくない」

と逆行していることに、今の世相の何かしらの恐怖を感じざるを得ないです。

「はらから蔵王塾」は、就労移行、自立訓練(生活訓練)を目的とした施設。
わかりやすく表現すると、就労できるための職業訓練校のような立ち位置です。

障害をもっている方が、ここで、「農業」と「介護」について
4年間かけて学んでいくそうです。

なぜ、「農業」を選んだのかについて
小熊さんに質問をしたところ
「農業」というものは障がい者の方に合っている。
同じことの繰り返しではなく
季節や天候に左右されることでもあり
障がい者にとっては不得手である、臨機応変に
というものも身につけることができる。
というようなことを仰っていました。

また、「はらから蔵王塾」を卒業された方は
入学当初にくらべるとどのように変わっていきましたか?
ということをお聞きしたところ
技術などが身につくことはもちろんですが
後輩ができることによって、責任やしっかりしないと
といった意識が芽生えてくる、と。

どの事業所の方も口にすることがあるのですが
それは「一般の方にも来てほしい」ということ。

障がい者の方々は
わたしたちが当たり前のこととして甘受していることが
甘受できていない状況。

社会的弱者であると守ろうとしてしまいますが
そして、守ることはとても大切ですが
その結果が社会から隔離し
ある一定のコミュニティでのみの人生になり
与えられ続けることにより
人としての尊厳や可能性をゼロにされているような気がしないでもない。

それより何より
今の社会で生きている健常者といわれる方々が
それを願っているような感じがしないでもないことが気味が悪い。

今の日本で、「ベーシックインカム」導入案が出たら
喜び勇む人、多いんだろうなあ。

息子さんが重度の障害をもって生まれてきたという
はらから蔵王塾代表の小熊さん。

息子さんが自立して生きていけるように
その思いで、仕事をしながら
ある意味ボランティアの形で始めていった活動が
今「はらから蔵王塾」という形になっているそうです。

「働くこと」
「お金を稼ぐことができること」
「社会と接点をもてること」
「自立して生きていけるようになること」

自分が死んだあとのことを考えて
息子さんが生きていけるように
また、自分と同じ思いをもっている親御さんや障害のもっている方のことを考えて
生き続けてきた小熊さんの言葉は
淡々としていますが、どれをとっても重みのあるものばかりでした。

最後に「はらから蔵王塾」のパンフレットに書かれていたことを
そのままここに転載します。

「働くこと」は当たり前のこと

ひとは皆誰かの役に立ち、認められ、自分らしい暮らしがしたいと
思っています。そのことは働くことを抜くにしては考えられません。
このことに障害の有無、程度は関係ないはずです。

■はらから蔵王塾
 http://www.harakara.jp/facilities/facilities.rhtml?blg_oid=100023

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